【限界集落の日常で】遺され村の美術展

遺され村の美術展

大津市のはじっこ、
福井と京都を結ぶ鯖街道沿いの
限界集落で開催されています。

数年前から流行りのアートイベント(ハレ)とは違い、
日常(ケ)の中に溶け込むような、
静かな美術展。

それは、あまり多くの来客が来てしまって、
村を乱したくないという
配慮を大切にしているのが素晴らしい。

遺され村の美術展

主催者はあくまで地元の方々のよう。
以前は大阪でギャラリーをしていた方が
Uターンしてきたこともあり、
多くの作家さんが参加されています。

ただ作品を作るにあたり、
作家さんに地域の素材を使う、
地域に溶け込む作品を
作って欲しいと注文したそう。

廃小屋に映像を移したり、
地域の風習を作品にしたりと、
とても地域に根ざした美術展でした。

遺され村の美術展

まずは村内に2箇所あるウェルカムハウスに
立ち寄り、マップを購入。

遺され村の美術展

色々と村内のことが描かれていて、
ワクワクするマップです。


丁寧に、あちらこちらに案内がありますが、
いかんせん、自然の中。
中々作品が見つからなかったり、
見過ごしてしまうことも。

でも、それも楽しい。

遺され村の美術展
完全に廃墟になってしまった建物も、
作品の舞台に。

遺され村の美術展
今も山水が流れ、
生活に生かしてきた形跡が見て取れます。
ここに人が暮らしていた事実。
今は、金魚のような、河童のような生き物が…

遺され村の美術展
昔の風習を作品化し、伝える試みも。
「イチモンタモレ」という子どもたちが
神社の境内を掃除し、お年玉をもらう風習。

遺され村の美術展
こちらは、お盆の最後の日
8/16の朝に河原に石仏を作り、
お盆を終える風習をモチーフにした作品。

周辺には石仏が積まれ、
奥の小屋には、石仏の絵がひっそり。

8/16の朝に河原に石仏を作り、お盆を終える風習をモチーフにした作品

村内には40を超える作品が点在しますが、
これもアート?と思ってしまう
不思議な造形もたくさん。

静かな村をゆっくり巡り、
自然と、作家と、村人が作る
アートに想像がぐるぐる。

鯖街道・花ひさ
ちなみに、鯖街道沿いということで
人気の鯖寿司のお店もあります。
これも楽しみの一つ!
お忘れなく。

遺され村の美術展

遺され村の美術展HP
http://www.nokosaremura.com/

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